人の記憶は曖昧なものです。
年をとると、特にひどくなります。
私の場合は、年をとった事すら忘れてしまいます。
20代の頃からでしょうか
私は、自分の誕生日を忘れて
というか、殆ど無関心になってしまいました。
私にとって誕生日は、TSUTAYAなど会員カードを作る時や
風邪をひいて病院に行った時ぐらいしか利用しません。
免許の更新も結構忘れてたりします。
もはや、生物学上の数字としてしか意味を持っていません。
でも、毎年スタッフが、サプライズなやり方で
心から
呪って祝ってくれます。
おととしの誕生日当日の事です。
もちろん誕生日の事は、すっかり忘れていました。
夕方、私が買い出しの為に外出をしていると
店から私の携帯電話に連絡があり
「大将、大変です!
店の排水管が詰まり、店が水浸しです
すぐに帰って来てください!」
私は、青くなってダッシュで店に戻ると
「パパパ~ンッ!」とクラッカーが鳴る音。
????????????
ホエ?(´д` ) ホエ?(´д`) ホエ?( ´д`) ホエ
私が「排水管は?」と聞くと
スタッフ全員ニコニコしながら
「うそです」と答えました。
「お誕生日おめでとうございます!」
ヽ(*゚▽゚)ノ~▽▼▽[祝]▼▽▼~ヾ(゚▽゚*)ノ
それは、私を驚かせる為に仕掛けた
大がかりな誕生会だったのです。
スタッフの気持ちに、とても感激しました。
しかし、嬉しい気持ちとは裏腹に、騙された自分が
ちょっと、マヌケな感じに思えて少し悔しかったのも確かです。
(卑屈な男です)
去年の誕生日も、もちろん忘れていました。
その日、私は自宅で事務処理の仕事をしていました。
時間は、夜中の12時。
「さぁ、そろそろ寝るか」
と思っている時、
男が突然家の窓から上がり込んできました。
Σ(・ω・ノ)ノ! びっくりっ!
見ると、泉店、店長のトシキでした。
「お誕生日、おめでとうございます!」
そして、いきなり深夜の誕生会が始まったのです。
これには、死ぬほどびっくりしました。
本当に強盗か何かが入ってきたと思いました。
(トシキ店長、強盗なんて言ってゴメンナサイね)
「あり合わせで作ってくれたバースデーケキ(ローソクの替わりにサラミ)」
こんな事がもう7.8年続いていますが
毎年、毎年、見事に忘れてしまいます。
しかし、私も40歳のいい大人です。
いつまでもそんな、マヌケな事は繰り返していられません。
そこで、誕生日を忘れないよう、私なりに工夫してみました。
ジャーン!
たいらん緊急イベント始めます!
これで、もう忘れる事はありません。
なんだか、誰にも構われない哀れな男の香りが
プンプン出ているような気がしますが
気にしない、気にしない。
「板垣退助、旧100円札」欲しい方
お急ぎ下さい、駅前本店、泉中央店、共に先着50名までです。
本当のイベントです。(念のため)